機械仕掛けの鯨が

読んだ本の紹介など。書いてる人:鯨井久志

2024-01-01から1年間の記事一覧

スティーヴン・グレアム・ジョーンズ『わたしのハートはチェーンソー』 レジュメ

ホラーの賞をドカドカ獲っており、現代ホラーシーンでかなり存在感があるものの、邦訳は短編のみのスティーヴン・グレアム・ジョーンズ。その未訳長編の企画を練って持ち込んだりしてみたのだが、どうもダメそうなのでお焚き上げ。興味のある方がいらっしゃ…

作品社のnoteで連載がはじまります

note.com 【連載#1】サイエンス・フィクションのなかの言語実験たち(鯨井久志) 第1回 ハーラン・エリスン |作品社 作品社のnoteで連載がはじまりました。言語実験的なSF作品の訳文と原文を対照して分析&紹介する……という名目の記事です。 第1回ではハー…

SFマガジン2024年12月号は「ラテンアメリカSF特集 監修=鯨井久志」!!

SFマガジン 2024年 12 月号 [雑誌] 早川書房 Amazon ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』の文庫化で世間が沸いている。「文庫化したら世界が滅びる」という一種のネットミームが浸透していたほどに、名作の誉れは高くとも一向にその兆しのなかった…

奇想の在処――〈奇想〉とは何か? 試論

奇想の在処――〈奇想〉とは何か? 試論 Q:奇想とは果たして何なのか、という問いを戯れに立ててみよう。 A:奇妙な発想のことである。……いやいや、そんな自家撞着的な言葉で終わらせるわけにはいくまい。 まず、〈奇妙〉とは何なのか? そして、奇妙な発想…

クリシェの破壊と創造、そして商業誌掲載ということ――ニコライの嫁『奇天烈ポルノ全集』

※本記事はR-18漫画についての記載があります。不快に思われる方もいらっしゃるでしょう。該当される方は、ブラウザバックをお願いいたします。

狂気の沙汰か、SFか!? 海外奇想短編10選

SF

S-Fマガジン 1989年07月号 (通巻380号) 狂気の沙汰か、SFか!? 奇想SF特集 作者:バリントン・J・ベイリー,ジョージ・ゼブロウスキー,フリッツ・ライバー 早川書房 Amazon SFマガジン一九八九年七月号「狂気の沙汰か、SFか!? 奇想SF特集」冒頭の特集解…

つばな単行本未収録作全レビュー

『第七女子会彷徨』『惑星クローゼット』『誰何』といった作品で、SF/ホラー/ファンタジーの領域を横断し、奇想あふれる想像力と地に足のついた日常性を両立させ、独自の作風を確立している漫画家・つばな。 今回はそんなつばな先生の、単行本未収録作品を…

名訳勉強会 第1回 アンジェラ・カーター「むらさき姫の情事」レジュメ

名訳勉強会 第1回 担当者:鯨井久志 使用テキスト Angela Carter “The Lovers of Lady Purple“ アンジェラ・カーター「むらさき姫の情事」(浅倉久志訳、SFマガジン1993年9月号、早川書房) アンジェラ・カーター「レイディ・パープルの情事」(柴田元幸訳、…

音楽SFアンソロジーを編む [海外編]&[国内編]

SF

大昔の京大SF研の会誌(『WORKBOOK107』、2016年)に書いたものをサルベージ。 SF大会で「SFとリリック」的な企画に出演するので、それも踏まえて。 *** 音楽SFアンソロジーを編むといっても、「音楽SF」の定義がよく分からないままでは困る。 SFマ…

『野球SF傑作選 ベストナイン2024』に短編が収録されます

野球SF傑作選 ベストナイン2024 (Kaguya Books) 社会評論社 Amazon virtualgorillaplus.com 5月27日発売の、齋藤隼飛編『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)に、鯨井の書いた短編「終末少女と八岐の球場」が収録されます。 〈傑作選〉と冠され…

国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読める精神医学関連書籍

とりあえず作ってみた。 精神病理多め。昔貰った精神医学の名著リストみたいなの中心に探した。 心理学系はどこまで入れたらいいか微妙。 サリヴァン dl.ndl.go.jp dl.ndl.go.jp dl.ndl.go.jp ブランケンブルグ dl.ndl.go.jp テレンバッハ dl.ndl.go.jp アン…

SFセミナーに登壇します その他翻訳告知など

www.sfseminar.org 5月6日のSFセミナー2024に登壇します。 「新人SF翻訳家ミーティング」12:40~13:40(2コマ目)出演は鯨井久志、紅坂紫、白川眞、平井尚生、藤川新京(敬称略)です。 20年代ももう半ば、SF界の新世代、舞台に上がった新しい力は作家だけ…

ジョン・スラデック『チク・タク×10』がベストSF2023に選ばれました

SFが読みたい!2024年版 早川書房 Amazon チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク (竹書房文庫) 作者:ジョン・スラデック 竹書房 Amazon 毎年恒例のムック本『SFが読みた…

2023年まとめと2024年へ向けて

あけましておめでとうございます。 2023年は初の訳書が出たり、初めてSFマガジンに翻訳を載せていただいたりと、活躍の場を広げることができた一年でした。周囲の方々のお気遣いや応援あっての賜物です。本当にありがとうございました。 本職の方では、後期…