5月27日発売の、齋藤隼飛編『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)に、鯨井の書いた短編「終末少女と八岐の球場」が収録されます。
〈傑作選〉と冠されているように、既発表の作品から〈野球SF〉に該当する作品を集めたアンソロジーですね。鯨井の短編も2018年に同人誌『少女終末旅行トリビュート』に載せたものの再録です。
2018年ですから、書いた時、ぼくはまだ21歳とかその辺ですね。同人誌のタイトルからも分かるように、つくみず『少女終末旅行』へのトリビュートというテイを保ちつつ、終末もの×野球SFという妙な短編になっております。
これに関してはいろいろ思い出話もあるのですが……。まあ読んでいただいてからのほうが良さそうですので、またいつか。着想元は中井紀夫「山の上の交響楽」の野球版、ですね。
しかし、小松左京・新井素子両先生に挟まれて小説が商業で出る日が来るなんて思いもしませんでした。汗顔の至りであります。
同人誌頒布当時にご感想をいただいていましたので、そちらもご参照ください。
最初はティプトリーの「スロー・ミュージック」×相撲で、「スモー・ミュージック」という終末相撲SFを書こうとしていた気もするんですが、やめてよかったと思います。