機械仕掛けの鯨が

読んだ本の紹介など。書いてる人:鯨井久志

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

芥川×現代英米翻訳家オールスターで送る、今なお通用する怪異譚集――『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』

芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚 発売日: 2018/11/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) 芥川龍之介が三十五年の生涯で残したものはあまりに多い。彼は古典文学を換骨奪胎し自らの作品として現代に蘇らせる器用さと、自らの精神状態の悪化をそのまま映し出し…

歴史と虚構の境界を辿る、メタフィクショナルな政治小説――マリオ・バルガス=リョサ『マイタの物語』

マイタの物語 (フィクションのエル・ドラード) [ マリオ・バルガス・ジョサ ]価格: 3080 円楽天で詳細を見る ラテンアメリカ文学を語る上で政治の話は欠かせない。ガルシア=マルケスをはじめ、コルタサルやフエンテスなど、多くの作家が政治的な趨勢への反…