あけましておめでとうございます。
2023年は初の訳書が出たり、初めてSFマガジンに翻訳を載せていただいたりと、活躍の場を広げることができた一年でした。周囲の方々のお気遣いや応援あっての賜物です。本当にありがとうございました。
本職の方では、後期研修に進む予定をドタキャンしてフリーランスになったり色々ありましたが、秋口頃から落ち着きまして、その辺もよいご縁があったなあという感じです。そういえば、まさか日本精神神経学会に入るより前に、日本SF作家クラブに加入することになるなんて、一年前には思いもしませんでした……。
2024年も徳を積みつつ、野望実現に向けてコツコツやっていきたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。
さて、宿題というか、2024年への宿題&もう決まっている予定のお知らせなど。
まずは某社から単著が出ます。大雑把な内容としては、言語実験的なSFの翻訳史とその技術、みたいなものになりそうです。昔書いた渡辺佐智江訳『ゴーレム^100』の検証記事の延長線上にあるもの、みたいなイメージです。
一応どういう作品を扱うかのリストはあるのですが、まだどういう組み立てにするかは決まっていないので、その辺も込みで頑張ります……。果たして書けるんでしょうか。
あとはスラデック関係でお知らせを、今年の早いうちにひとつかふたつお届け出来そうです。詳細はまだ秘密。
翻訳絡みで行くと、どこかにまた短編の翻訳を載せていただけそうな感じです。原稿はもう上がっているのでタイミングの問題……かな。たぶん。それ以外にもいろいろ仕掛けていきたいなあとは思うのですが、まだむにゃむにゃと模索中です。
編集系で行くと、作家・翻訳家の紅坂紫さんが編集されているフラッシュフィクション専門ペーパー『CALL magazine』にて、初回のゲストエディターを務めることになりました。執筆陣やテーマなど決めさせていただくことになっております。初回ということで大変光栄です。詳しくはCALL magazineの1周年記念特別号をご覧ください。
あとは2023年に書くはずだった記事の予定などをつらつらと。
- 十九人の面白さ紹介記事(絶対やりたいと思ってたのに書けてない! 正月番組であのちゃんが推しの芸人に挙げてましたよ。2024年は絶対に十九人が来る!)
- ニコライの嫁『奇天烈ポルノ全集』書評(マジの傑作だし、サイン入り献本までもらってしまったのにポルノレビューに対する自分のなかの姿勢が煮えきらなくてまだ書けてない。バタイユとか『秘めごとの文化史』とか読んでまた考えます)
- 年刊Komiflo傑作選2023(竹書房からベストSF2023が出るのに合わせて書こうと思っていたら、2023年内に出なかったのでタイミングを失った)
- 「裏笑いの研究」記事(ラーメンズの昔のネタで小林賢太郎がキャンセルされてしまってから、ネタ中の登場人物が語る思想の取り扱いについてはいろいろ思うところがあり、考えていくと裏笑いという概念を突き詰めていかないといけないのでは? と最近思いはじめています)
- 西丸四方とグスタフ・マイリンク『ゴーレム』について
- 現代川柳とウィリアム・バロウズのカットアップの類似性について
あとはカモガワ奇想短編グランプリ2についても考えないとなあ。一応年1ペースで同人誌は出せているんですが、今年は出せるのか……。既に記事案の持ち込みは複数受けているので、出さなきゃいけないんですが、先行きは不透明。
何はともあれ、やりたいことはたくさんあるので、心身の健康を保ちつつ色んなことに挑戦していきたいと思います。本業の方の勉強もしたいし。
本年も何卒よろしくお願いいたします。