今年の夏コミで同人誌を出します。大きな括りでレビュー誌です。
出すのは『カモガワGブックス』(略称:KGB)という同人雑誌の創刊号で、今回は《非英語圏文学特集》。
載るのは、イタリア語・スペイン語・フランス語etcといった非英語で書かれた文学作品のレビュー/評論などなど。
具体的には、
- イタロ・カルヴィーノ総解説
- 《フィクションのエル・ドラード》全レビュー
- レイナルド・アレナス論(仮)
- ミシェル・ウエルベック論(仮)
- 《東欧の想像力》全レビュー
- 南部アフリカ女性文学論(仮)
が載ります。最初は上2つだけの予定だったのが、何だかんだで豪華になってしまった。
以下、収録内容の紹介。
イタロ・カルヴィーノ総解説
イタリアが生んだ「文学の魔術師」ことイタロ・カルヴィーノ。
そんな彼の作品を全部丸々ひっくるめて解説してしまおう……という野心ある企画。
京大SF研OBにして会内きってのカルヴィーノ読み空舟千帆氏による解説は、長編・短編小説は勿論のこと、エッセイや評論についても余さずカバーする予定。カルヴィーノファン必読の、熱のこもった解説が読めるはず。
《フィクションのエル・ドラード》全レビュー
寺尾隆吉氏編集で水声社から現在も刊行中のラテンアメリカ文学叢書《フィクションのエル・ドラード》。
ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』やマリオ・バルガス=リョサ『マイタの物語』、アレホ・カルペンティエール『方法異説』など、名だたる巨匠の作品もさることながら、本邦初紹介の作家の作品も数多く含む本叢書をまるっと全レビュー。今書いてます。
レイナルド・アレナス論(仮)
先日、第10回創元SF短編賞日下三蔵賞を受賞された谷林守氏(@notfromSakhalin)によるレイナルド・アレナス論(仮)。
谷林氏には、「《フィクションのエル・ドラード》全レビュー」内のレイナルド・アレナス『襲撃』のレビューも執筆して頂く予定です。受賞後初の文章に……なるのか?
ミシェル・ウエルベック論(仮)
今年1月、「告白したらふられたので「その女の子のことを想って過去に作った短歌から選んだ158首」を紙に印刷して本人に渡したら1首ずつ感想をくれた話」という奇ッ怪な記事が1300ブクマ超とバズりにバズったトルソー(西村取想)氏によるウエルベック論(仮)。
何が飛び出すのか、僕も全然把握してません。怖い。
《東欧の想像力》全レビュー
ユーゴスラビア、チェコ、ハンガリーなど、東欧から生み出された文学作品を数多く収録する松籟社の叢書《東欧の想像力》の全レビュー。
※担当者の進行状況により、「ボフミル・フラバル全レビュー」ないしは「《新しい韓国の文学》全レビュー」に差し替わる可能性があります。
南部アフリカ女性文学論(仮)
京大詩人会所属の才媛による南部アフリカ女性文学論。日本ではまだまだ未紹介の南部アフリカ女性文学作品の魅力について、未訳作品も交えつつ紹介して頂く予定です。
こんな感じを予定しています。
出展ブースは、京大SF研のブースを間借り予定(だから多分3日目)(落選したらばもろとも終わり)です。
まだまだ早いが、乞うご期待!