SFマガジン2021年10月号〈ハヤカワ文庫JA総解説 PART2〉に、前号のPART1に引き続いて参加させていただいております。
今回の担当作品は、田中啓文『蹴りたい田中』と飛浩隆『象られた力』の2作でした。前者の奇抜な構成・装丁、そして地口落ちの連打はまさに奇書。後者は……明らかにこの字数では書き尽くせないのが見えていたので、大部分を引用で済ませてしまいました。「音楽絡みで人が死んでりゃ全部『音楽殺人』かよ!!」というツッコミの声が脳内から聞こえてきましたが、字数縛りや何やかんやでどうにもならず。まあでも「デュオ」も「音楽殺人」も名作です。
ちなみにいま、『音楽殺人』の配信がなくてエッとなりました。細野晴臣作曲の「BLUE COLOUR WORKER」も名曲です。朝の通勤電車の中などで聞くと特によいです。
▲よくわからないPV。
▲コーラスがよいです。
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あと、第2回かぐやSFコンテストの選外佳作に拙作「失われた色・物」を選んでいただきました。選んでいただいた2名の審査員の方(坂崎かおる&橋本輝幸両氏)に感謝です。
"色彩"がお題で一瞬頭を捻るもどうにもならず、開き直って寄席的な「色物」を題材に変化球を投じてみましたが、ネタ被りしてる人はどうやらいなさそうでよかったです。落語ホラーSFなので、夏の夜長のお暇な時に読んでみて下さいまし。