機械仕掛けの鯨が

読んだ本の紹介など。書いてる人:鯨井久志

2019-02-25から1日間の記事一覧

〈陰〉としての魔術的リアリズム――ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』

本作が日本語に初めて訳されたのは集英社版《世界の文学》の一巻として出版された一九七六年。八四年には同じく集英社から叢書《ラテンアメリカの文学》内の一冊として再刊されたものの、それから三〇年余り――世紀を跨いで二〇一八年を迎えるまで――このラテ…